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2006.07.21 うそうそ
積み本の1冊になっていた、しゃばけシリーズ第五弾『うそうそ』読了。

久々の長編は嬉しい限り。
おかげで途中で止められなくて、結局一気読みしてしまった。
珍しくカバーに人間姿の仁吉と佐助がいるのも嬉しい。
屏風覗きにはカバーを外さないとお目にかかれない上に、本編にもほとんど出番なしで気の毒だけど。
表紙で不貞腐れているのも納得(笑)。

屏風覗き達を置いて旅に出た若旦那は、本当に気の毒な位巻き込まれ体質。
今回なんか妖だけじゃなくて神様まで出てきてるし。
体はありえないほど虚弱なのに、精神的には驚くほど強い若旦那には人間としてちょっと憧れる。
松之助のことも、若旦那は本心から心配しているけど、普通ならすんなりと受け入れられないんじゃないかと思う。
その兄さんは段々と手代たちに似てきてちゃってるんだけど(笑)。

それにしても、仁吉と佐助の想像以上の武闘派ぶりが素敵。
しかも、心なしか口も悪くなってるような気がする。
佐助が仁吉のことを「馬鹿」「阿呆」呼ばわりしていたりするのが笑える。
まあ、緊急事態でイラついてる時だったし、本人のいない所だったけど、容赦ないなあ、と。
確かに、今までも仁吉って稀にではあるけど微妙に抜けてる所があったし、逆にそういう佐助も生け捕られて、仁吉に冷たいことを言われてる。
でも、そんな完璧じゃない所が愛しい彼等(笑)。

しかし、これは旅が今と違う意味を持つ時代だからこそ描ける物語なんだろうなあ。
今東京から箱根までの道中にこんなことが起こる余裕なんてないだろうから。

そういう所でも、しゃばけシリーズはやっぱり面白いなあ、と妙な感心の仕方をしてしまった。
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