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昨日投稿したはずの日記がされていなかった。
かなり真剣に書いたので、加筆してそのまま今日投稿。

今日(もう昨日)は長崎の原爆記念日。
そんな日に『皇国の守護者』おもしれぇ!とか言ってたぎってて申し訳ない。
だってずっと気になってたんだもん(キモ!)。
たぎるという表現を使いたくなるのは久々(他には平野氏の『ヘルシング』くらい)。
他の本買うついでに思い切って買って良かった。

ヤングJャンプ系でこんなに面白いと思ったのは初めてかもしれない。
何故なら今までずっと、ヤングJャンプにはいつも微妙にツボをハズされてきたから。
青年誌ならむしろヤングMガジン系の方が好きな作品が多いのだが、しかし少年誌は断然Jャンプ系。
自分でもこの辺りの微妙な系統の違いは言葉では説明し辛いのだが。

『皇国の守護者』は架空の世界で起こる戦争が舞台の話。
主人公の新城が剣牙虎(サーベルタイガー)と一緒に闘うという設定がまず面白い。
中尉から野戦昇進していく新城だが、またこの人が、強くて、小心で(それを嫌悪していて)、容赦なくて、優しくて(それを偽善と分かっていて)、人に誤解されるのも厭わない切れ者で、戦場においてはどこかがキレているという複雑な人物。
主人公には向いていない人格かもしれないが、私はそれがとても好きだ。

そして、千早(新城の剣牙虎)が可愛い。
デカくて、獰猛で、言うなれば人殺しの道具に使われているのに、新城に心底懐いていたり、健気に心配する素振りを見せたり、と可愛く見えてしまう。
剣牙兵(サーベルタイガーを使う部隊)の皆から剣牙虎たちは「猫」と呼ばれているが、その呼称もあながち間違いではないかも、と思ってしまうくらい。
あと、他の「猫」も含めて名前も素敵。
月刊誌なのでなかなか続きが出ないのがもどかしい(原作は読んでいないので)。
でも、その分、質には期待出来る思う。
上役や部下との食い違い、圧倒的多数の敵に対する恐怖、欺瞞をもって部下を励ますことへの嫌悪、戦闘の度におとずれる自己嫌悪。
およそ今の自分には関係ないもののようで、そのくせ深い所に突き刺さる。
綺麗事で戦争は出来ないってことは頭では分かるが、こうして生々しく描かれると痛いものだ。

今現在、私がどっぷりハマっている戦国時代と「闘う」という点においては共通しているが、どうもその質が違うように感じる。
近現代戦争に近く、美化されていない(出来ない)分『皇国の守護者』の方が重くかつ泥臭く感じるのかもしれない。
以前、大河の『独眼竜政宗』の合戦シーンについて、「今見返せば20年前の作品だけあって迫力が足りない」という旨の評を読んだことがあるのだが、私は実際にドラマを見てもそうは思わなかった。
それは、合戦なんてどうしたって泥臭いものでしかないと思うからだ。

将として大軍を動かし戦闘に勝利する、あるいは寡兵で大軍を撃破する。
それは合戦モノの醍醐味だし、私自身もそこにこの上なく魅力を感じる。
その一方で、戦争という現場レベルで懊悩する一個人にもまた、違う種類の魅力があると思う。
その辺りが私が何だかんだ言って軍事モノから離れられない理由なのだろう。
もっともこれも、戦争に直接関わりのない人生だから言えることなのかもしれないが。

などと真面目に語ったが、いつもこんなことを考えているわけではなく、時期が時期だけに考えてしまったと言うか。
だからと言って、一度も考えずにこのジャンルに足を突っ込むのは間違いだとも思う訳で。

例えば、先ほども名前を出した『ヘルシング』等は一見誰も彼もが狂気的に戦闘を行っているようだが、セラスをそこに置くことで狂気を狂気と認識させている気がする。
どんな大儀名分があっても、戦争は戦争であること以上の意味を持たない。
命のやり取りに綺麗も汚いもない。
アーカードを見ているとそう思う。
アーカードは人間でないが故に人間を殺せるのだろうが、多かれ少なかれ戦闘中は皆同じようなものだ。
だから、『皇国の守護者』の新城も、戦場では普通ありえないような表現を見せるのだろう。

戦場ではその人のあらゆる感情がむき出しになり易い。
それも軍事モノに惹かれる理由のひとつだと思う。

誤解のないように補足したいのは、私が惹かれるのは、戦中に登場人物が見せる表情だったり動きだったり感情だったりであって、決して戦闘シーンそのものではないということ。
現実に起こる(起こっている)戦争・闘争については一切において否定の立場を取るつもりだということ。

それなのに戦国時代モノや戦闘モノから離れられないのは、何だかんだ言いつつ、(いつもは)何も考えずに萌えたりするから。
という駄目な結論。

ちなみに。
一緒に買った本というのが『メゾン・ド・ペンギン』だったりして、ますます世界に対して申し訳なくなる私。

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