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2006.08.31 悲しい性
皇国原作7巻まで読了。

やっぱり血なまぐさい戦場こそが新城の生きる世界だと思えてしまう、悲しいことに。

以下は感想と言うか何と言うか、納得しかねることなども。
ネタバレあり。
正直なところ、4巻(特にユーリア奪取以降)でげんなりしていた私。
まあ、私がとある人種であることを除いても、冴香と(特に)ユーリアには違う態度を取って欲しかったと言うか。
戦場での行動と差異があるような気がしてならない。
そのちぐはぐ感が新城直衛の新城直衛たる所以だと言われれば何も言い返せないのだが。

私の持っていた新城像に誤謬があったということだろうか。
ストイックである必要などないが(現に、昔若殿が手配した女性達や花街へ出掛けていた事実に対してどうこう言うつもりはない)、だからと言ってあの2人にああいう扱いでもって接することとは話が別。

そういえば、どこかで「中尉にすぎなかった主人公が成り上がっていく様は痛快で云々」というレビューを見たような気がする。
なるほど、『皇国の守護者』が新城直衛の成り上がりの物語だとすれば、その過程に(あるいは成果として)「分不相応なほどの女を手に入れる」というくだりは必要不可欠なのかもしれない。
そう頭では分かるのだが、感情ではとてもじゃないが納得しきれない。

そして5・6巻で留飲を下げることが出来たと思ったのも束の間、7巻でまた何とも言えぬ苦い感情を味わい、あらためて己の歪みを見たような気がする。

だからと言って自分の中での新城の評価、と言うかキャラ萌え度(…)が下がった訳でもなく。
戦場(戦闘中だけを指すのではなく、皇都での政治的な争いも含めて)にいる時の新城は相変わらずたまらなく好きだったりして。

詰まるところ、女絡みのシーンが気に入らないという、「狭量な」と言われればその通りと肯定するしかないこの感情は腐女子としての悲しい性か。

そして、これもある意味で腐女子的な見方かもしれないが、4巻で突然思い出したように載せられた巻末の「登場人物紹介」。
新城やユーリア、カミンスキィ辺りはカバーですでにお目にかかっているので、これはこれ、あれはあれだよな、と思える。
新城が小男っぽくないとかは置いておいて(それはまた別問題だ)。
何がショックだったって、笹嶋中佐が!
可愛くないよ!?

いや、まあ、大のおっさん掴まえて可愛いとか評すのはどうなんだ、とかも置いておいて。
と言うか、むしろおっさんなのに可愛いという稀有な存在である笹嶋が、あのイラストで否定されてしまったような気がする。
漫画版は視覚的にもかなり(主に行動が)可愛いのだが、原作の文字のみから受ける印象でもそこに大きな差はないと思う。
そこへあの衝撃のイラストの投下。
あの外見であの行動の数々を起こしていると言われても、治まりの悪さ以外生まれない、と私には思えるのだが。

感じ方はそれぞれあれど、多かれ少なかれ似たような意味でお嘆きの淑女たちは多いものとご推察申し上げるが、いかがなものか。

そして、天龍一家でのやりとりが妙に微笑ましくて、坂東の株が急上昇したのは予想外の出来事だった。
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